週イチ日記

2009.04.13

無題

 天気がよく、春らしい暖かい日が続いております。街を歩けば、満開の桜や、少しサイズの大きい制服を着た新入生を見かけ、初々しくも懐かしい気分になります。普段はインドア派の僕でも、思わず外に出かけたくなるほどですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
 さて、僕の住む宝塚市では、現在、市長選に向け選挙活動がさかんに行われております。候補者は駅前で演説し、支援者はビラを配り、選挙カーは候補者の名を声高に叫ぶ、お馴染みの風景が町のいたるところで見受けられます。しかし、市民の反応はいつも以上に芳しくないようです。市長選に限らず、日本の選挙の投票率は決して高くはありません。その主要な原因は政治に対する無関心さにあるとされているようですが、今回の市長選に対する市民の冷淡な反応は、無関心というよりも不信感に起因しているように思えてなりません。
 ご存知の方も多いかと思いますが、宝塚市の市長は二代続けて不正を働き、失脚しました。「二代続けて」というのが珍しいようで、ニュースや新聞でもその辺りを強調して報道していました。特に昔から宝塚に住む人々にとっては、宝塚の名前が不名誉な事実とともに全国的に知られたことが、少なからずショックだったようです。なので、今回の市長選は、いかにクリーンな人物であるかがポイントになるのではないかと思います。しかし、不正をしないというのは、市長に限らずあらゆる職業にとって最低限のモラルです。選挙の争点が、政策の是非ではなくモラルの有無にシフトしているとしたら、たとえ投票率が高くなったとしても、それをもって民主主義の繁栄とは言えないし、必ずしも市政に資するとも言えないのではないでしょうか。
 今の宝塚市は汚名だけではなく多額の負債も抱えています。僕は、宝塚に住み始めて1年足らずのにわか市民ですが、四季を感じさせる自然と、静かで美しい街並みが多くあるこの街をとても気に入っています。だからこそ次期市長には、汚名を返上するだけではなく、負債を圧縮し、衰退気味の福祉関連事業を拡充できるような人物であってほしいと思っています。
 選挙カーが「宝塚にクリーンな政治を!」とひたすら連呼するのを聞きながら、ふとそんなことを思った日曜日の昼下がりでした。

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