週イチ日記
2009.09.21
無題
さて今週は、初めて実施される秋の大型連休、シルバーウィークです。
特に旅行などは計画していなかったのですが、せっかくの連休ということで日帰りで「奈良」へ行ってきました。奈良には仕事ではよく行きますが、プライベートではかなり久しぶりでした。今回のメインイベントは「奈良ホテル」でランチをすることでした。
いざホテルに到着すると、何と言っても皇族をはじめ世界中のVIPが訪れる伝統に裏打ちされた格式あるホテルの風格です。なんと今年で創業100年。ホテルのあちこちに飾られた貴重な絵画や調度品の数々…。ゆったりと時が流れる感じで、日常から離れ心が癒されます。レトロな売店も喫茶室も、すべてが本当に落ち着く空間です。まるで映画のワンシーンに入り込んだような感覚でした。
中でも印象的だったのはティーラウンジに置いてあった1台のピアノ。あのアインシュタイン(相対性理論で有名な)がここを訪れた際に実際に弾いたものだそうです。実際にアインシュタインがそのピアノの前に座っている写真も残っていました。よく見るとピアノが置いてある場所がまったく同じ。ということは、アインシュタインがそのとき見たであろう景色と僕の目の前の景色はほぼ同じ…。それは多分凄いことなのでしょうけど、それがどうすごいのか、どれぐらい凄いことなのか僕の頭では理解できずに、数分間ただただ写真とピアノに見入ってしまいました。冷静になった今でもどう凄いのかは言葉にできませんが、あのとき確かに何かに引き込まれるような感覚がありました。あれが歴史の重みや本物の存在感なのでしょうか。
もちろん楽しみにしていた料理もとてもおいしく、ただのランチだけの客である僕に対する接客もサービスもとても気持ちのよいものでしたが、そういうものを超越した空間がそこにはありました。今度はぜひ宿泊してみたいと思います。
次回のシルバーウィークは6年後の2015年までないようなので少し残念な気もしますが、歴史を目の当たりにした今の僕は、6年なんてあっという間なのかもしれないなんて思っています。