週イチ日記

2010.02.22

まわり道

 寒い朝は体の芯まで冷えるように寒いものの、暖かいときはまるで春のような陽気を感じる日が出てきました。日に日に、日の出が早くなってゆくのが感じられます。冬らしい日々は、短かったように思います。
 しかし、同じ地球のとある場所では、冬真っ只中の熱い戦いが日々繰り広げられています。4年に一度の大舞台ですから、その間自分の積み重ねて来たものを披露する絶好の機会です。いろんなニュースが飛び交っています。そのなかで好成績を期待されながら、4位に終わった選手がいました。その選手は、前回5位、前々回6位、その前の初舞台は7位でした。競技終了後のその選手のインタビューは、心に残りました。全力を出し切ったであろうその順位が4位でした。「満足」と言いかけて、「いや満足というかちょっと悔しいです」と言い、「何でこんな一段一段なんだろう」とも言いました。気丈に振る舞いながらも、その頬には涙がつたっています。単なる悔し涙ではなく、4年間の重圧から解き放たれたことから来た涙でもあったことでしょう。同じく代表選手でもある、その選手の夫は「結果というものは天気みたいなもの。その日にどの選手が晴れるかという感じだと思う」と言い、妻をねぎらいました。まさにトップレベルです。しかも、足かけ13年もの間、世界トップレベルにいることになります。決して薄っぺらなことばではなく、ただならぬ努力を重ねてきた人達だから言えることばだと感じました。
 努力なしに結果が出ることはありえません。また、どこまでやれば大丈夫という限度も分かりません。だからこそ、みな、その不安のなかで日々努力を重ねてゆく訳です。最短距離ではなく回り道をしながらでこそ、薄っぺらでない真の実力がついていくのだと感じましたし、そう信じています。

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