週イチ日記

2010.09.11

無題

台風が通過して、ちょっと朝晩の暑さがましになったように思います今日この頃・・・このまま涼しくなってくれ~と願うのは、私だけじゃないのではないでしょうか。
さて、私事ではありますがこの度、実家で営んでおります果物屋を今年いっぱいで閉めることとなりました(涙)。
私の実家は、阪急中津駅前の小さな商店街の真ん中程にあり、昭和のよき時代の風情を残した今時珍しい店構えです。そんなせいかテレビ番組等にもよく取り上げられ何度と無く、おやじとおかんはテレビ出演をしております。
でも、最近の景気の悪さや経済システムの変化に伴ってシャッター通りとなっていく中この度閉めることとなった訳です。
創業50年丸繁商店(店名)と共に頑張ってきたおやじとおかんに、長い間ご苦労様と言いたい・・・たぶん口に出して直接は、よう言わんと思うけど。
私には丸繁商店への思い出はたくさんあります。生まれてから小学校3年生まで店の上の62間に両親と姉弟を含め家族5人で住んでいました。お風呂も無く2日に1回の銭湯通い、今から思えばそんなに裕福では無かったです。
その頃の商店街と言えば、今とは比べ物にならない位賑やかで活気に満ち溢れていました。商店街は僕たちの格好の遊び場だった訳です。言うに及ばず商店街で一番の悪ガキの異名を取る桑野ブラザースは、毎日の様にイタズラをしては、首根っこを摘ままれ丸繁商店の店先に放り投げられては、両親は平謝りの毎日だったのです。
そう言えばこんな事も有りました、商店街の地蔵盆の日、何時ものように商店街を徘徊していた桑野ブラザースは、お供え物をいっぱいに飾られたお地蔵さんを発見!!相談の上お地蔵様を隠してしまう事を思いついたのでした。祠から地蔵を盗み出したブラザースは、店の倉庫に隠しました。その日の夕方になり、その事実が発覚するや否や、豆腐屋のおっさんが、何のためらいもなく一目散に丸繁商店へ怒鳴り込んできました。おやじも、謝るや否や何の疑いも無く、店の奥でこっそり様子を伺う桑野ブラザースを平手打ち、あっさり御用となりました。ちょとはかばうとかな無いんかい!
又、こんな事も有りました。小学3年生の土曜日の昼下がり学校から帰って、吉本新喜劇を楽しんでいた時、近くの村田君の家から火災が発生!村田君が助けを呼びに僕の所へやってきたのです。すぐに、おやじに大声で「火事や~、火事や~~」
何の疑いも無くおやじは、平手打ち「嘘つけ!!」
この時ほど、童話のオオカミ少年の気持ちが解った事はありませんでした。
そんな、思い出いっぱいの丸繁商店ともお別れかと思うと実に寂しいものです(涙)・・・
時代の流れとは言え、人間味あふれるこんな商店街がどんどん無くなっていく、本当に寂しく、残念なことだと思う。
皆さんも一度、ゆっくり商店街を散策してみてはいかがでしょうか、何かスーパーには無い暖かいものを感じるはずです。

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