週イチ日記
2011.08.08
無題
とある休日のことです。朝起きて、家の掃除と洗濯を済ませたら他に何もすることがなくなりました。セミの鳴き声を聞きながらボーとしていたら、かねてより懸案事項であった家電の買い替えの件を思い出しました。細かいものを挙げればキリがないですが、主要なものは以下の3つです。
①洗濯機→全自動コースにすると、「すすぎ」を何度も繰り返して永久に「脱水」しない。
②炊飯器→時々勝手に炊飯をやめてしまう。おかゆみたいな仕上がりになる。
③アイロン→吐息程度のスチームしか出ない。
まあ不便だけど使えるし買い替えるのも面倒だな、と思いながら今まで先延ばししていたのですが、暇を持て余していたので家電量販店に行ってみることにしました。とりあえず今回は比較的緊急性の高い炊飯器です。せっかくのお米を何度台無しにしたことか…
事前にインターネットで炊飯器について調べてみました。半ば予想したとおり、多種多様な炊飯器の群れに遭遇して、幾分うんざりしました。結局家電選びの難しいところは、というか面倒くさいところは、そんなにこだわりはないけど、ないと困るし、長いつきあいになるから後悔したくないので色々調べなくてはならない、というところにあるのではないでしょうか。
ネット調査にも飽きたので、実際にお店に行ってみました。そこには20機種くらいの炊飯器が陳列されていました。わずかな予備知識を頼りに購入候補に挙げたのは、三菱電機製の蒸気レスIH「本炭釜」なる製品。漆塗りの重箱を彷彿させる和モダンなデザインと、炊飯時に蒸気がでないという斬新な機能。うん、悪くない。悪くないけど、価格10万円超…。後に控える洗濯機とアイロンのことを考えると、額に汗が滲むくらい逡巡しました。あまりのストレスに、プラモデルコーナーに逃げる僕。故郷岐阜県の名城「岐阜城」プラモデル(¥2000)を発見。価格と懐かしさにホッとして、つい購入。「じゃあ今日のところはこれくらいで」とお店をあとにする弱虫な僕。
外に出ると、既に日は暮れていました。幾分の倦怠感と1/350スケールの「岐阜城」を抱えながらトボトボと歩いていると、夜空の向こうに打ち上げ花火が見えました。次々と打ち上げられる儚く美しい花火を見ていると、炊飯器なんかどうでもよくなりました。ま、動かなくなってから考えればいいか。