週イチ日記

2012.11.19

攻める

 いよいよ冬を思わせる天気が続いています。電車の中が蒸し暑くて心地よくないので、まだコートを着ていないのですが、そろそろかなと感じさせる日が多くなってきました。今年の秋は本当に短かったように思います。一年を締めくくる冬を、引き締まった気持ちで迎えたいと思います。
 今年嬉しく印象に残ったことが一つあります。21歳男子プロゴルファーの優勝です。わずか15歳8ヶ月でプロゴルフツアー優勝はみなさんもご存知の通り史上最年少の世界記録です。その後も着々と9勝まで優勝を重ねたわけですが、その後2年間も勝てない日々が続いていました。いつかまた優勝するとは誰もが疑う余地もなかった訳ですが、本人ですらこんなに空白ができるとは思ってもみなかったことでしょう。わたしがこの選手に声援を送る理由はいくつかあります。まず、プレースタイルがかっこいい。常に攻めます。攻めないとトップ集団から抜け出せないからです。次元の違いこそあれ、同じスポーツをしている私から見て惹かれるものがあります。次に、紳士的なこと。ミスショットをした時だって、怒りを撒き散らしたりすることはありません。ぐっとこらえてプレーします。ひと言で言うと大人です。さらに、内省的です。結果が出ないことを、環境のせいにすることはありません。日米往復で他の選手よりはるかにタイトスケジュールです。しかし、そんなことは口にもしません。黙々と練習をします。プロの世界ですから、実力が拮抗しています。その日その日の微妙な調子も関係し、優勝することは本当に難しいことです。その難しいことを再び成し得たその日、インタビューでも感極まっていることが十分伝わってきました。過去に、それが自分の演技だからと、採点上は点数にカウントされなくなった演技でも、それをわざわざ交えて演技して金メダルをとったフィギアスケーターがいました。ただの金メダル以上に私のレスリングで金メダルを獲りたいと語った女子レスラーがいました。このプロゴルファーだって、攻めるという自分らしさで勝ち取った一勝だったのだと思います。
 攻めることは、時には無謀だと映るかもしれません。実際に無謀的であることもあるかもしれません。しかし、技術に裏打ちされた攻めは無謀ではありません。基本ができているから攻められる。自信があるから攻められる。そこが、凡人ではない超人なのでしょう。私も、常に上を目指して頑張っていきたいと感じた瞬間でした。

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