週イチ日記
2013.10.07
秋
数年前の秋、解体修理される直前の奈良市西ノ京にある国宝薬師寺東塔(かつてフェノロサが「凍れる音楽」と評した優美な塔)を見学に行き、遠目には分からないものの、間近で見るとかなり痛んでいる箇所の多さに驚いた覚えがあるが、現在、その東塔の頂上から降ろされた総高193㎝の水煙が公開されている。
制作年代については、1.藤原京の本薬師寺から移されたとする白鳳説と、2.薬師寺が平城京に移った際に作成されたとする天平説とがあり、いまだに決していないらしい。
この秋(11月30日まで)、普段は地上約30mの高さにある飛天が地上に舞い降りている間に、「東塔水煙降臨展」を見に行こうと思っている。